地元・宇和島で、自分らしいキャリアを切り拓く──空庵・溝脇さんの挑戦

「今あるスキルで会社に貢献しつつ、自分が新たにやりたい領域にも挑戦できる。この環境だからこそ、成長のチャンスを実感できています」

愛媛県宇和島市出身の溝脇一輝さんは、東京のIT企業で経理として働いたのち、地元に戻り、フリーランスなどを経て、株式会社空庵に入社しました。2024年8月の設立時から携わっているメンバーです。

彼が地元・宇和島で選んだのは、都会とはまったく異なる働き方。自分の今のスキルを活かしつつ、これから深めていきたい他領域にも挑戦できる。そんな“自分らしいキャリアのかたち”を空庵で実現できていると語ります。


スタートアップで、スピード感ある挑戦の日々

空庵は、地方創生を軸とした複数の事業を展開するスタートアップ。宿泊・観光事業、廃校利活用、地元特産品の流通、空き家再生、地域人材の育成など、分野は多岐にわたります。

溝脇さんは、そんな空庵のメンバーの一人として、立ち上げ初期から多くの業務に携わってきました。

「スタートアップなので、本当に日々やることが変化していきます。覚えることも多いですが、日々小さな成長が実感でき、とてもやりがいのある職場です」

具体的な業務としては、前職での経験を活かして、経理や総務といった管理業務を担う一方で、自らの興味でもあるメディアやコンテンツ制作の領域にも挑戦。Webサイトの構築やオウンドメディアの運営、動画撮影・編集なども担当しています。

「空庵では、一人ひとりの“やりたい”を尊重してもらえる。社内で相談しながら、自分の成長につながる仕事にチャレンジできるのがありがたいですね」


耕作放棄地の利活用事業で、畑を耕している様子

顔の見える仕事で、リアルな価値を届ける

空庵のユニークな点は、「IT企業的な柔軟性」と「地域に根ざしたリアルな仕事」の両立にあります。

「パソコン1台で完結する仕事が基本でありつつ、地域の人や提携企業とリアルで関わる機会も多く、現場で動いている感覚があります。自分の関わったものが、リアルに届いていく実感があるんです」

こうした「顔の見える仕事」は、都会での働き方ではなかなか得がたいもの。人との距離が近いからこそ、フィードバックも早く、成果を感じやすいのも魅力のひとつです。

また現在は、空庵の新たなメンバー集めのためのコンテンツ制作など、広報活動にも携わっており、「自分の経験が、次の誰かの一歩につながってほしい」と語ります。


地方だからこそ、できることがある

溝脇さんは、空庵で働くことを通じて、「地方で働くことの価値」を再発見したと言います。

「地方って、課題の宝庫なんです。だからこそ、そこにビジネスチャンスや自身が成長するチャンスがある。リアルな価値を生み出しながら成長していけるのが魅力です」

もちろん、簡単なことばかりではありません。持続可能な地域創生には、仲間との連携や、無理のない仕組みづくりが必要不可欠。空庵ではその“仕組み化”にこそ挑戦しており、溝脇さん自身もそこに手応えを感じているようです。

「宇和島にUターンしてからの数年で、地方創生は想いだけでは実現できないことを痛感しました。でも、空庵のノウハウと、地域の方の想いとが組み合わせれば、きっとそれも実現できる。空庵のメンバーとだからこそ、地方の明るい未来を一緒につくっていける。そう感じています」


「戻ってきてよかった」と思える場所で

空庵に入社して約1年。Uターンという選択は、今の自分にとって正解だった──そう語る溝脇さん。

「“都会か地方か”っていう単純な話じゃなくて、“自分がワクワクして暮らせる場所”を探したら、たまたまそれが地元だったという感じです」

大切なのは、自分の価値観に合った働き方と、生き方を選ぶこと。そして空庵には、それを一緒に実現していける土壌があります。

「もし今、地方での暮らしや仕事に少しでも興味があるなら、一度遊びに来てみてほしいです。見える景色が変わるかもしれませんよ」

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